후리가나로 읽는 일본 고전
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わたしのりれきしょ
私の履歴書
井上 貞治郎
井上 貞治郎의 私の履歴書(わたしのりれきしょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 34,380자 · 69화면
お静はおげんさんの仕事をいっさい引受けたうえ、家事も切りもりし、それこそ女子従業員以上の働きである。しかしお静は半年ほどたって痔をわずらい、寝込んでしまった。私はやせ細ったお静を背負い病院に連れていったが、その軽さがふと胸にこたえた。痔の方はどうやらなおったが、しばらくすると、お静はまた気分が悪いと言い出した。医者は肺結核だという。環境を変えるため、下谷西町の小さいながらも庭のある家へ引越したり、千葉の療養所へ入れたりしたが病気は悪くなるばかり。一方私は商売が忙しく手が放せない。男ばかりの世帯ではどうすることもできないので、薄情のようだが当時大成中学に通っていた書生の青田をつけて実家に帰すことにした。実家へ帰してからしばらくして、私はお静が死んだとの通知を受取った。お雪を失ったのも胸の病いである。いまならパスやマイシンであるいは助かっていたかもしれない。苦労ばかりかけて、死なせたかわいそうな二人だが、私もなんと女房運の悪い男かとつくづく情けなくなった。こうして私はまたもや元の独身生活にかえった。
下谷西町の店はすでに使用人が五、六人ほどにふえていたが、相変わらずの苦闘時代が続いた。