후리가나로 읽는 일본 고전
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はりのきのいけにえ
針の木のいけにえ
石川 欣一
石川 欣一의 針の木のいけにえ(はりのきのいけにえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,187자 · 13화면
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近藤氏の「来たぞ!」を聞いて最も敏感になだれを感じたのはおそらく山田氏であろう。反射運動的にしゃがんでスキーの締具をはずそうとしたが、もうその時は雪に包まれ、コロコロところがって落ちていたという。
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何秒か何分かの時がたって、スバリ岳方面から二十町ばかりを落ちて来たらしいなだれは、落ちつく所で落ちついた。十一人全部埋まったのであるが、河津、有田両氏は自分で出られるほどの深さであったのでただちに起き上がり、手や帽子の出ているのを目あてに、夢中で雪を掘って友人を救い出した。近藤氏は片手が雪面上に出ていたから自分で顔だけ出した所へ二人が来たので、おれはかまわないからほかの人を早く掘れといった。そこで山田氏を掘り出す。近藤氏は山田氏に早く大和を呼んで来いといった。山田氏は凍傷を恐れ、ゲートルを両手に巻きつけて、雪の上をはって小屋まで行った。
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(なだれたばかりの雪の上は、とうてい歩けるものではない。四つばいにならざるを得ない。自然両手は凍傷を起こす。山田氏がこの際それに気がついて、ゲートルをはずして手に巻いたとは、なんという沈着であろう。