후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(五)金の鯉
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(五)金の鯉(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,062자 · 276화면
歯を剥くガラッ八。
「…………」
平次は黙って二人を見詰めました。
「どうだい銭形の、巴屋さんと仲の悪い俺がその実無二の仲間と気が付いたところまでは上出来だったが、多勢の綺麗首に見とれて、俺を逃がしたのが、その丸タン棒野郎の落度とは言うものの、やはりお前の不運さ。鼠のように硫黄で燻してやるから、せいぜい苦しむがよかろう」
甚三郎はそんな事を言いながら、女どもの持って来た大火鉢に一と握りの硫黄を投り込み、扇を持出して、ハタハタと格子の中へ、その凄まじい毒煙を煽ぎ入れるのでした。
*
「こんな憎い奴はなかった」――と平次ほどの者が言ったくらいで、施米などをやって、江戸の人気を一身に集め、商売の金儲けにそれを利用した上、歓楽と豪奢な生活を餌に貧しい女を虐げたのは、いかにも許し難いことだったのです。
浪花屋を陥れたのは商売上の怨みで、三右衛門の密告状に驚いて、あわてて無辜を縛った三輪の万七の器量の悪さは言うまでもありません。
一番大事なことを言い落しましたが、平次とガラッ八を助けたのは、やはりお品だったのです。その時まで、死んだ者のようになっていたお品は、二人が硫黄燻しにされるのを見るとそっと甚三郎の家への通路を抜け出して、八丁堀へ飛んで行き、危ないところで平次とガラッ八を救うことが出来たのでした。