후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(五)金の鯉
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(五)金の鯉(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,062자 · 276화면
六
路地の外へ飛出すと、右へ行ったか左へ行ったか、皆暮わからねえ」
「何だと」
「煙のように消えっちまいましたよ」
「乗物はいなかったか」
「それに油断があるものですか、乗物と名の付くものはたった一つ、とんでもねえ立派な駕籠が、ずっと右手から左へ通り過ぎましたよ」
「それだッ」
「えッ」
「あの女は、右手の方にズッと離れて待たしておいた駕籠へ乗って、左手へ通り抜けたんだ。馬鹿野郎、それくらいの事に気が付かねえか」
「あッ」
と言ったが追っ付きません。
その上、女の帰った跡を見ると、留守中に探したものとみえて、用箪笥の抽斗に入れておいた、平次の覚え帳が紛失しております。その覚え帳の中には奴殺しの一件から平次の見込みまで事細かに書いていたのですから、これには全く驚いてしまいました。今さら家をあけた雇い婆さんを叱ったところで、オロオロするだけで何の足しにもなりません。
六
平次の直感から言っても、船頭が下手人でないことは解っておりますが、意地になって楯をつく、石原の利助を押付けるほどの反証がありません。
船頭直助の母親が、涙片手に平次のところへ飛込んで来たのは、その翌る日。