후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(五)金の鯉
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(五)金の鯉(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,062자 · 276화면
二
「ここで宜しければお目にかかりましょう――、と言って貰おうか」
「ヘエ」
平次は小首を傾けて、虐たらしい殺されようをした女の頭を見詰めております。そこには、不思議に落ち散りもせず玳瑁の櫛と、珊瑚の五分玉に細い金足をすげた釵がもう一本あったのです。
二
駒形の材木問屋で、当時江戸長者番付の前頭から二三枚目に据えられた布袋屋万三郎、馴染の芸妓奴と、町内の踊りの師匠お才をつれて、その晩駒形から涼み船を出しました。
乗合は外に幇間末社を加えて六人、船頭の直助に出来るだけ緩々と漕がせて、柳橋へ着いたのは亥刻(十時)少し前、――船の中に持ち込んだ物では、どうも酒が飲めない、ちょうど腹も空き加減だから、河岸っぷちの鶴吉で飲み直そうということになって、一同ぞろぞろと桟橋を渡って鶴吉の裏口から離屋へ入り込みました。
芸妓の奴は、若くて美しくて、吉原ではいま流行児ですが、無理強いに飲まされて少し酔っているのと、土地に馴染がないから、気が詰っていけないと言い出して、とうとう船の中に残ることになり、これも只の酒をしたたかに呷って艪を押す手も覚束なくなった船頭の直助と二人、纜った船の舳と艫に別れて、水を渡って来る涼しい風に酔いを吹かれていたのです。