후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(五)金の鯉
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(五)金の鯉(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,062자 · 276화면
二
三日経たない内に、きっと天道様の下で化けの皮を剥いでやる」
「ヘエ、恐ろしい意気込みなんですね、親分」
「覚えておけ、俺はそんな細工をする化物は大嫌いなんだ」
まだその頃は、若くもあり、血の気も多かった銭形の平次は、こう言ってその太い眉をひそめました。寛永から明暦、万治年間へかけて鳴らした捕物の名人、一名縮尻の平次は、水際立った良い男でもあったのです。
二
花川戸の質両替屋、近江屋治兵衛は観音堂の屋根の見える限りでは、並ぶ者ないと言われる大分限、女房お豊との間に生れた一人娘のお雛は、江戸の町娘の美しさを一人で代表するのではないかと思うような素晴らしい容貌でした。
あまり美しすぎるのと、親達の選り好みが激しいので、十八の夏までも定まる婿がなく、贅を尽した振袖姿を、お供沢山に、街へ現しては、界隈の冷飯食いの心魂を奪うという有様だったのです。
ある日、女中のお勢と一緒に、ツイ目と鼻の観音様へお詣りをして、伝法院の前まで来ると、お勢がほんのちょいと眼を外すうちに、お雛の姿が見えなくなってしまったのです。
大地へ吸い込まれたか、それとも仁王様の草鞋に化けたか、そうでも思わなければ、考えようのない不思議な失踪に、お勢はしばらく呆気に取られてしまいました。