후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(五)金の鯉
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(五)金の鯉(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,062자 · 276화면
三
銭形の平次ほどの者も、幻の民五郎には二目も三目も置かされました。今までもずいぶん手を尽して追い廻しましたが、足跡一つ、髪の毛一本捜し出すことが出来なかったのです。
「…………」
平次はもう一度強く点頭きました。
江戸中の御用聞の中から、選りに選って、幻の民五郎の挑戦を受けたような気がしたのです。
それは実に、一刻一瞬の油断もならぬ、命がけの挑戦でもあったのです。
三
「親分、聞いて下さい。私は丸山の屋敷から放り出された上、何にも知らない若様――私の腹を痛めた勇太郎様まで――命を狙われています」
お紋の話はまことに込み入ったものでした。――町芸妓をしていたお紋は、請出されて丸山の荻野家に入り、本妻亡き後は、奥方同様の待遇を受け、二年前に跡取りの勇太郎まで生みましたが、亡くなった本妻の弟で、変人扱いにされている高木銀次郎が、用人の大沢幸吉と腹を合せて、事ごとにお紋母子を陥れようとしたというのです。
高木銀次郎は兵法忍術に凝って三十過ぎまで荻野家の世話になっているような人間ですが、義兄荻野左仲の眼を盗んで、お紋を執念く追廻し、手厳しく辱しめられたのを根に持って、悪事の仲間を語らって、お紋の素姓を発き立て、とうとう荻野家にも居られないような事にしてしまったのでした。