후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(五)金の鯉
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(五)金の鯉(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 136,062자 · 276화면
もっとも、加世の倅の半蔵というのは、同じ屋敷に仲間奉公をしております。これは一克者の母親と違って、恐ろしい道楽者、酔えば必ず大地に引っくり返って、サア殺せ――とわめくので「殺され半蔵」と綽名を取った男です。母親が永年忠勤を励んだお蔭で、持て余されながらも首にもならず小永井家に飼い殺されておりますが、その日も陽のあるうちから飲み廻って、母親の死に目にも逢わないという情けない有様です。
それからまた幾日か経ちました。ある日、四谷の小永井家を、ひそかに見張らせている、子分のガラッ八が帰って来て、
「ネ、親分、妙な事がありますよ」
キナ臭い顔をしております。
「何だい、八」
「こんな事を言うと親分に笑われそうですが、現にこの私も聞いたんで――」
「なんだい、それは。早く言ってしまいな」
「笑っちゃいけませんよ、怪談なんですよ」
「フム、面白そうだな」
平常、怪談噺などには、耳も傾けない平次ですが、よくよく手掛りが欲しかったものか、不思議に乗気になって、ガラッ八を促します。
「小永井の屋敷から、毎晩女の悲鳴が聞えるって、町内は大騒ぎですよ」
「フーム」
「乳母さんが死んだばかりだから、多分お化けだろうって言いますが、誰も姿を見たわけじゃありません」