후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
吉川 英治의 随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 213,575자 · 424화면
それが当時の編集デスクと協議のうちに、いっそ書くなら清盛の青年時代から――ということになって、ついつい、保元ノ乱以前からここまで書いてしまったのである。われながら小説の出生とはへんな運命のものだと思う。自分が生んだのか、自分だけでもない。編集者が生んだのか、編集者でもない。世間大衆が生んだのか、そうともいえる。(三〇・七・三)
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下旬、机辺をかたづけて、例年の浅間山麓へやってきた。ここもことしはなかなか暑い。などといっては、たわごとみたいで、都会の人へすまなく思うが、京都の三日もこたえてやや暑さあたりの気味である。しかしようやく、この稿に気を取り直している。
屋島落ちの平家が、壇ノ浦に亡ぶ前、その途中、厳島へ立ち寄ったにちがいないということは、初めぼくの想像だけで書いていたのだが、ふと“玉海”の中にその確かな史料を見出して近ごろ密かにうれしかった。壇ノ浦に近づくが、ひとり平家にかぎらず、人の末路を描くのは、胸傷むことである。高原はもう虫の音が秋を思わせ、芒も穂を出しかけている。(三〇・八・一四)
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“海に興って海に亡び去った平家”というたれかの表現があった。