후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
吉川 英治의 随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 213,575자 · 424화면
晴稿雨筆
おりにふれて、また自分の吉野村の山家へもやって来ようといっている。ぼくもよろこんで迎え、そしてこういう人々の叡智な若さにも心から耳を傾けたいと希っている。
この巻の見返しの色刷り、京からみちのくまでの図は、杉本画伯に、二度も描き直してもらった。読者の代弁のつもりだからそんな吾儘もいえる。そのかわり、初めの絵より、よくなったのは確かであった。描き終わると、健吉さんは、日光の華厳を見に行った。この夏は、油で那智と華厳を描きたいといっている。志は小でない。若い人のそうした野心をながめるのが人ごとならずぼくは好きだ。意欲にみちた力作を生み出されたい。杉本氏のためにそう祈っている。(昭和二十七年七月)
晴稿雨筆
去年もだったが、ことしも夏から晩秋へかけて、浅間山麓の高原で仕事をした。第八巻の再校もここで見、第九巻の初校もすませ、十月中旬には帰れるかしらと思っている。
週刊朝日への毎回の送稿も、ここで続けて来た。去年今年と、二度もこの地方の晩秋を見たので、何か軽井沢の書屋と「新・平家」とは宿縁のふかい気がしてきた。作家にとって、その机をすえた居所と、そのとき書いた作品とは、いつまでも思い出になるものである。