일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ずいひつ しんへいけ

随筆 新平家

吉川 英治

吉川 英治의 随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 213,575자 · 424화면

아오조라 문고

だが、保元平治の戦いを身に知って来た悲母の常磐は、わが子が、興亡常なき武門にあこがれて、ふたたび父義朝の轍をふんではと、都の片隅で、ひとり心を傷めているのです。するとまたここに、かの女の祈りとは正反対な大望をいだき、平家への報復と、主家の再興に燃える一群の天狗どもがあり、その天狗たちは、鞍馬の一稚子を擁して、ここ毎夜毎夜、僧正ヶ谷の闇へ誘い出しているのでした。(二六・一〇・七)

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この稿までの約九回分は、浅間山麓の地方で書いた。仕事の寸暇には、浅間高原だの碓氷へも登ったりした。時々こういう所に立って呼吸するのも大へん仕事の役に立つ。既成の小説概念や歴史観念の殻をぬけて、想像の自由を養うためにである。

ここ数回は、清盛の出家と、一門繁昌の頂上期で、ひとまず筆を転じ、牛若丸をめぐる“陰の人びと”とその母常磐の以後の境遇を摸索して書いてきた。摸索と正直にいってしまう理由は、「正安四年三月三日、義経鞍馬山ヲ出テ陸奥ニ奔ル」と年表にあるぐらいで、この事件では他に正史といえるような史料は何もないからである。

常磐も再嫁以後のことは、全く分かっていない。