후리가나로 읽는 일본 고전
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せいねんのしさくのために
青年の思索のために
下村 湖人
下村 湖人의 青年の思索のために(せいねんのしさくのために)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,550자 · 203화면
棒形のローラーをすべって、海底から上って来る縄が、この糸巻形のローラーに一巻きされて、そのさきを人間が手繰ることになっている。糸巻形のローラーは、傘形の部分と一緒に、動力でたえず廻転している。で、ちょっと縄を引っぱると、ローラーのところで摩擦するので、縄はひとりでに繰り上って来る。力というほどの力はいらない。また、中途で繰りあげをやめる必要があれば、手をゆるめて摩擦を去り、糸巻形のローラーをからまわりさして置けばよい。
さて、傘形の板は何の役目をするものかと、不思議に思いながら、じっと見ているうちに、第一の蛸壺――それは親綱に二三尺の子綱をつけて。その先に結びつけてある――がぴょいと上って来た。そして、その傘形の板の上を、遠心力の作用で、一ふり振りまわされ、その拍子に、水を吐き出す。ところが、中に這入っている蛸は、後生大事と壺の底に吸いついて離れないのである。ここにこの機械の興味の中心があるらしい。
「どこに一番苦心したかね。」
と、前田君にきいて見る。
「あの傘形のところです。」
すると、日野技手が、
「前田君としては、どの点にも苦心したに相違ありませんが、特許でもとるとなると、傘形のところだけが値打なんです。