후리가나로 읽는 일본 고전
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せいねんのしさくのために
青年の思索のために
下村 湖人
下村 湖人의 青年の思索のために(せいねんのしさくのために)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,550자 · 203화면
頭脳の錬磨
あらゆる美徳は、それが真に美徳たるためには、必ず愛を基調としたものでなければなりません。それはちょうど、千手観音の千の手が、慈悲の一念によって動いているのと同じでなければならないのであります。
頭脳の錬磨
頭脳の錬磨は、主として記憶と思考とによって行われます。記憶は思考の手がかりであり、思考は記憶の活用だということが出来ましょう。そのいずれを欠いても頭脳の進歩はありません。孔子は「学んで思わざれば暗く、思うて学ばざれば危し」といっていますが、これは単に道徳上のことだけでなく、頭脳錬磨のあらゆる場合にあてはまる言葉であります。
ここでお互いに考えておきたいのは、これまでしばしば非難の的になった「知育偏重」ということについてであります。私の考えるところでは、この言葉は或は記憶偏重ということの誤りではなかったかと思います。というのは、日本の教育は、これまで記憶にのみ重点をおいて思考力を養うことを怠って来た傾向があり、その意味で、知育は全体として偏重されるどころか、実はまだ極めて不徹底であったと思うからであります。科学日本の建設のためにはもとよりのこと、われわれの日常生活を合理化し民主化するためにも、知育、とりわけ思考力の養成には、もっともっと力を注がなければならないと思います。