일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せいねんのしさくのために

青年の思索のために

下村 湖人

下村 湖人의 青年の思索のために(せいねんのしさくのために)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,550자 · 203화면

아오조라 문고

むろん、さけ得られる災害は全力をつくしてさけなければなりません。しかし、自分ではどうにもならないとわかり切っている災害に対して、いたずらにさわいで見たところで仕方がありません。そうした場合大事なのは忍従であります。忍従は屈服とはちがいます。さけがたいものをさけがたいものとしてそのままに受けとり、そのさけがたいものの中にあって魂の自由を確保し、新しい出路を發見し創造せんとする心の態度、それが忍従であります。

昔、孔子が門人たちと共に天下を巡歴して、陳の国と蔡の国の国境近くを通っていた時、無道の人たちに囲まれ、糧食を断たれて飢え死にしそうになったことがありました。その時門人の一人であった子路が孔子を詰問するようにいいました。

「君子にも窮するということがありますか。」

子路の気持では、先生も、こんなみじめな境遇におち入るようでは、案外だめではありませんか、といったつもりだったのです。すると、孔子が答えていうには、

「君子も事情次第ではむろん窮することがある。だが、そのために心がみだれることはない。小人はこれに反して、窮すると必ず心がみだれるものだ。」

孔子ほどの人は、さすがに、どんな悲境にあっても自分の心をみださないで、いつも自由の境地にあった人であります。