후리가나로 읽는 일본 고전
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 魔術師(まじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,264자 · 280화면
「お父さま、兄さん、どこにいらっしゃるのです。あたし怖い!」
「しっかりするのだ。みんな気を落してはいけない。ナアニ、まだ助からぬと極った訳ではないよ」
親子兄妹が、恐ろしい闇の中で呼び交わした。
扉の外では、五十年以前に、玉村幸右衛門氏がやったと同じことが行われていた。悪魔は、鉄扉の外へ更らに煉瓦を積上げているのだ。コトコトという物音はそれに違いない。さっき通りすがりに見た、煉瓦の山は、その為に用意されてあったのだ。
「こう暗くては、どうすることも出来ない。マッチはないか」
玉村氏の声に応じて、一郎は所持のライターを点火した。
赤黒く見える煉瓦の穴蔵、暗闇よりは一層物すさまじき光景である。
どんなにあせって見ても、急に出られぬことは分っている。それよりは、兎も角、奥村源造の云い残して行った、壁の中を検べて見よう。ひょっとしたら、その奥の土を掘って、外へ抜け出せぬものでもない。
玉村氏はそこへ気づくと、一郎のライターをたよりに、壁の側へよって、そこに下っているスクリーンを引きちぎった。
そのうしろの煉瓦の壁は、ところどころ漆喰がとれて、たやすく抜き出せる様になっている。