후리가나로 읽는 일본 고전
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 魔術師(まじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,264자 · 280화면
額か胸か、それともこうして笑っている口の中へぶち込むかね」
明智は云いながら、額を、胸を、口を、指さして見せた。
七人の者は、相手の余りの大胆さに気を呑まれて、やや暫く立ちすくんでいたが、
「ぶっ放せッ」
一人が叫んで、引金を引くと、一同気を取り直して、カチン、カチンと発砲した。
「オヤ、妙だね。カチンカチンと云ったばかりで、丸が飛出さぬ様だね。ハハハハハ、もう一度やってごらん」
「うぬ」
「畜生ッ」
てんでに叫んで、又カチンカチンとやって見たが、やっぱり駄目だ。
「君達は、僕がこの船に来てから、今まで何もしないでいる程ボンクラだと思うのかね。そいつはちっと不服だぜ。僕はすっかり戦闘準備をととのえて置いたのだ。それでなくて、一人ぽっちで、船一艘乗取ろうなんて、出来ない相談だからね」
アア何という恐ろしい探偵だ。彼は単身賊の汽船をとりこにしようとしているのだ。
「見給え。ここに細引が積んである。これが今に君達の身体へまきつこうという訳なのだ。この部屋へ逃込むことを見通して、ここに捕繩まで用意して置いたのだぜ」
賊共は、余りのことに開いた口がふさがらぬ。悪人であればある程、段違いの相手に出会うと、却って意気地なくへこたれてしまうものだ。