후리가나로 읽는 일본 고전
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 魔術師(まじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,264자 · 280화면
そして、波越警部に引渡すまでは安心が出来ません」
「では、波越さんにお願いして、お伴出来ないでしょうか」
「それも駄目です。そんなことを頼めば、なぜ秘密を打開けたかと、僕が叱られますよ。あなたは一人でいらっしゃい。でなければ、酔狂な真似はおよしになった方がよいでしょう」
取りつく島がなかった。
彼女はなおも執拗に、犯人の名を聞かせてくれとせがんだけれど、明智は固く口をつぐんで語らなかった。
明智に分れてアパートを出た妙子は、その不気味な空家へ行って見ようか、どうしようかと、とつおいつ、長い間思案をしていたが、とうとう行って見ることに心を極めた。
早く敵の顔が見たいという憎しみ、一体誰だろうという好奇心、小説的な冒険の誘惑、色々な心持が、彼女を行け行けとそそのかした。併し、若しそれ丈けの理由であったら、彼女は行かなかったかも知れない。
外に一つ、どうしても行かずにはいられない理由があった。翌朝まで待てば分ることを、その僅かの時間さえ待っていられない、せっぱつまった気持があった。見るのも恐ろしい。だが、待つのは猶更ら恐ろしい。何とも云えぬいらだたしさに、彼女は息づまる様な苦悶を味った。