후리가나로 읽는 일본 고전
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 魔術師(まじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,264자 · 280화면
君はまだ執念を捨てないのですね」
「アア、あたしは自殺をすることも出来ないのですか。あんまりです、あんまりです」
妙子は床の上に身を投げて、遂に泣き伏してしまった。
雄弁な自白だ。明白な服罪だ。それにしても、宝石王玉村家の令嬢と持て囃され、女王の様にふるまっていた妙子が、又、稀代の毒婦として、世間を、警察を、思うがままに飜弄していた彼女が、この服罪は余りと云えばみじめであった。
一郎と二郎とは、昨日まで我が妹といつくしんだ、妙子のこの有様を見るに耐えなかった。
「父を殺した憎い奴ですが、かりそめながら兄妹のちぎりを結んだ女です。どうかいたわってやって下さい。……オイ、妙子、もう覚悟を極めるがいい。いつまで泣いていたところで、仕方がないのだから」
一郎が、恨みを忘れて、やさしく声をかけた。
だが、俯伏した妙子は、その慰めの言葉も聞えぬものの如く、毒婦にも似合わしからぬ、未練な泣声をやめなかった。
森と静まり返った空家の一室、赤茶けた電燈の光、黙り返っている一団の人々、その中に、怪美人妙子の、甲高い泣声ばかりが、恨めしく、悲しく、いつまでもいつまでも続いていた。