후리가나로 읽는 일본 고전
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 魔術師(まじゅつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,264자 · 280화면
その晩、その掘立小屋に、一人の独身老車夫が、毛布にくるまって寝ていた。機敏な新聞記者は、その老車夫を訪ねて、何か気づいたことはないかと聞いて見たのだ。
犯罪の行われた時刻は、老車夫が、珍らしい長帳場の一仕事を終って帰り、毛布にくるまって、ウトウトとしていた時分で、夢現の境故確かなことは云えぬが、そう云えばどうも変なことがあったとの答えだ。
「あっしゃ、あんな背の高い野郎を、ついぞ見たことがねえ。勿論顔なんか見えない。ボンヤリと闇の中に浮出した大入道みたいな野郎だったがね。そいつがお邸の方からやって来て、この町を飛ぶ様に駈け出して行ったんでさあ。薄っ暗い町のことだから、半丁もへだたると、もうそいつの姿は見えなくなっちゃったがね。あんまり不思議なんで、夢でも見たんだろうと思っていたが、そんな人殺しがあったんじゃ、ひょっとすると、あの大入道の野郎が、下手人かも知れませんぜ」
と云うのだ。
記者の知らせで、波越氏はその老車夫を邸内に呼んで、猶詳しく取調べたが、それは恐らく七尺前後の大男であったこと、服装はフワフワした黒いマント様のもので、顔が白く見えなかったのは、多分黒い布で覆面していたのであろう。