후리가나로 읽는 일본 고전
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
高見 順의 いやな感じ(いやなかんじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 292,113자 · 587화면
「年は僕たちのほうが、ちょっと上だが、闘争経歴ではずっと先輩だ」
そう、ぬかしやがった。ひやかしの語調でないのが、よけい、いけない。これには俺も参った。
もしも俺がその大学生崩れだったら、このとき、きっと医者に向って、
「こんな奴のリン病なんか、なおしてやることはない」
と言っていたにちがいないのだ。
ところで、医者は医者で、
「知り合いか」
ともう一度言って、
「帆住先生から、特別のお声がかりで、この加柴さんは、絞首台を覚悟した人物なんだからってね。特別に大事にしてあげてほしいと言われたんだ」
この医者は俺がボル派の敵と承知の上で面倒を見てくれていたのだ。俺は完全に打ちのめされて、そこを出た。
――類は友を呼ぶと言うのか、この屈辱感は、もうひとつのちがった屈辱感を、つづけて俺の心に呼びよせていた。それはあの照子のことだ。照子が四の橋の工場を訪ねてきたと兄貴から知らされたときは、照子の奴、俺にやっぱり惚れてやがったかなと、一瞬ヤニさがったものだが、ほんとに惚れていたのなら、その照子と俺の間に存在する男から離れて、もっと前に、照子は俺のところへ飛んできたはずだ。