일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

いやなかんじ

いやな感じ

高見 順

高見 順의 いやな感じ(いやなかんじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 292,113자 · 587화면

아오조라 문고

「なに、うなされてるのよ」

波子は俺をおこして、

「しっかりしてよ」

「波子か」

「なんの夢見てたの?」

「波子……」

「ここにいますよ。しっかりしてくれなくちゃ、いやだわ」

その波子にと言うより俺自身に、かっと俺は腹が立って、

「しょっぴかれる夢を見た。ええ、いまいましい」

ほんとのことは隠して、

「網走の近くにわざわざ来ることはなかったな」

無期の囚人は根室の北の網走刑務所に送られる。

「いまいましい夢を見た」

「あんたがたとえつかまっても、あたしは子供を生んで、ちゃんと育てるわ」

つわりのひどい波子は工場を休んだが、それはちょうどカニの脱皮期で工場もひと休みというときに当っていた。脱皮したカニは甲羅と身の間に「トウフ」ができて肉もまずく、罐詰にはできないのだ。

たとえ操業をしていなくても、罐詰工場にはカニの臭いがしみついていて、それが鼻につくと波子はすぐ嘔き気を催した。工場に近寄らないで波子は家でぶらぶらしていた。

そうしたある日、百成の細君がひとりでひょっこり見舞いに来た。ひどくめかしこんで――とは波子があとで言ったことだが、札幌あたりで作ったと覚しいよそ行きの洋装は、きたないこのバラックを訪ねるにしてはたしかに大仰で、顔もいやに厚化粧をしていた。