후리가나로 읽는 일본 고전
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いやなかんじ
いやな感じ
高見 順
高見 順의 いやな感じ(いやなかんじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 292,113자 · 587화면
東京へ行くんだという昂奮が俺の欲情をもたかぶらせたのか。俺は波子のうしろからやにわにスカートに手を忍ばせた。運動会の女の子がはくような黒いキャルマタ(と俺はふざけて呼んでいた)に手がとどいたとき、
「あら、こんなところに……」
と波子が押入れからお手玉を出して来た。女工の寄宿舎に初めはいったときに見つけた「アヤコ」である。
「取ってあったのか」
どこかへ紛れこんでたのよと、ごまかすように波子は言って、
「縁起がいいから持ってこう」
「なんだって」
「いいのよ」
「おい、波子」
気を散らされた感じの俺は露骨な言葉をささやいた。
「しょうがない人ねえ」
あんなにあたしをせき立てておいてと、押入れの上段に手をかけた。蒲団なんかいらねえから、障子をしめろと俺は言った。
部屋を密閉するが早いか、波子を俺は畳の上にすっ倒し、スカートをまくった。強姦の真似みたいな所業を俺は欲していた。
おやじが死ぬ――それが俺を凶暴にしているのだと、そう思うことを俺は欲していた。女房をいつかのおいらんみたいに扱うことを俺は恥じなかった。乱暴な――と波子は言いながら、されるままになっていた。顔にかかった髪をかきあげて、荒い息をしている。