일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みなかみきこう

みなかみ紀行

若山 牧水

若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면

아오조라 문고

然し、野宿せぬのは惜しかったと、ぼんやりと水の輝きから青篠の山の円み、次いで万次郎岳の尖った頂きなどを見廻しながら、考えていると、不図或る面白い企てを思いついた。私の友人にまだ年若い一人の政治家がいる。その友人は自分の好みからわざわざ一人寝の携帯天幕を作らせて持って居る。そしてそれを自分の主義政策発表宣伝のための途上に使う目的でこの次ぎの総選挙から用いるのだと云っている。あの天幕を借りて、この夏此処に登って五日なり十日なりを独りで過して見たらどうであろうと思いついたのであった。

そう思うとその天幕の出来上った頃、東京の或る新聞に大きな写真となって出ていたその小さな天幕、天幕の中に唯だ一つ吊るされた丸型のランプ、その下の寝台に腰かけている友人、さては天幕の入口際に立ってさびしく微笑している某政党の老首領の面影などまで、ありありと眼の前に浮んで来た。みな私の親しみ尊とんでいる人たちである。

然し、よく独りで、この山上の夜に耐え得るであろうか。此処は帝室御猟地で、猪や鹿の巣とされている深山の奥である。然かも彼等は自分等の恰好な遊び場としてこの池を選んでいるのではなかろうか。