후리가나로 읽는 일본 고전
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わかむらさき
わか紫
泉 鏡花
泉 鏡花의 わか紫(わかむらさき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,708자 · 75화면
「ほうい、兎かと思った。吃驚すら。」
「何だ、人間か。」
濁声斉しく、じろりお鶴に眼を注いだ、霧はなけれど、ぼやけた奴等。そのむら尾花の蔭に二台、空腕車を曳きつけて、踞んで、畜生道の狛犬見るよう、仕切った形、睨み合って身構えた、両人とも背のずんぐり高い、およそ恰好五十ばかりで骨組の逞ましい、巌丈づくりの、彼これ車夫。
お鶴も思いがけなかったか、ぴたりと草履を霜に留めて、透かして差覗くようにした。尾花は自然の傍示杭、アノ山越えて来イやんせ、この谷辿って行かしゃんせ、と二筋道へ枯残る。車夫は新道の葉かげから、故道の穂ずれに立った、お鶴の姿をきょろきょろと、ためつ、すがめつ。
「よう、合の子だな」
「目が黒い、髪も黒いぞ。」
「フム。」
「神巫のような娘ッ児だ。」
一人、膝頭と向う脛、露出した間に堆い、蜜柑の皮やら実まじりに、股倉へ押込みながら、苦い顔色。
「あの児、あの児、姉え。」
と呼びかけられ、ぱッちりとした目をって、豊な頬を傾けたが、くっきりとした眉のあたり、心懸りのない風情。
他の一人がこれをうかがい、
「へへ、べらぼうめ、慌てやがって、蜜柑を咎めに来たのじゃねえや。