후리가나로 읽는 일본 고전
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さんあくにんものがたり
三悪人物語
山本 周五郎
山本 周五郎의 三悪人物語(さんあくにんものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,990자 · 58화면
一
一
井住のくに佐貝は中世日本における唯一の自由都市であった。永禄四年にキリスト教伝道のため佐貝へ来たヴィレラ師は、「――他の都市が戦乱によって惨害を受けている時、佐貝のみは平和と独立と特権と自由を保持し、共和政治の下に極めて安穏に富み栄えている。その状あたかもベニスのごとくである」と記している。しかり、佐貝は独立自由の市であった、巨万の富を擁し海外より舶載する豊かな物資があり、銃砲製造所もある。そこで勇猛なる戦国諸豪も、佐貝には膝を屈して軍用資材の融通を乞うくらいだった。
しかし自由とか平和とか独立などというやつは、人類の文化を阻害し毒するものに違いない、なぜならそれは朝顔の花のようにしぼみやすく、美人の容姿のごとくなが続きがしないからだ。佐貝市もその例外ではなかった、やがて叩かれる時が来た。織田信長がごっそり金と物資を運び去り、豊臣秀吉は市の三方にある濠を埋め、会合衆(佐貝の倉庫業者で共和自治体の司政官)らを強制的に大阪へ移住させた。慶長十九年には大阪冬の陣で東西両軍の争奪地となり、夏の陣ですっからかんに焼き払われた。掛値なしの焦土となって徳川氏に直轄され、「佐貝政所」