후리가나로 읽는 일본 고전
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さんあくにんものがたり
三悪人物語
山本 周五郎
山本 周五郎의 三悪人物語(さんあくにんものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,990자 · 58화면
だが誰もなんとも答えない、どっちへいっても暗い土間だし、人のいそうなけはいもない。やがて三人とも歩きくたびれ、わめき疲れた余り厭になってきた。
「こりゃだめだ、始末にいけねえ」
権頭がやがて立ち止まった、
「今夜はやめにして出直すとするか」
「それがい、もらつかれた」
中将もうんざりしたように首を振った、「もらねむくなた」
じゃあ出ようということで、三人はくたびれた足をひきずりながら後へ引き返した、こんども土間から土間への旅だ、幾らいっても同じこと、暗い土間から土間続きである。権頭はたまらなくなってどなった。
「やい、罪なまねをするな、出口はどっちだ」
夜が明けるときれいに晴れた朝になった。玉造の家から八百助が出て来た、例のきらびやかな着付けに黄金作りの太刀を佩き、笠はかぶらず、絵からぬけ出たような美男ぶりを見せながら、右手に扇を持って寛濶に歩いてゆく。松林を出て、つんぼ井戸の手前へさしかかると、そこに半分ぶっこわれた物置小屋がある、八百助はそちらへちょっと振り返った。――その小屋の中に三人の男がいる、中将と権頭と杢である。彼らは手さぐりで、小屋の中を右往左往しながら、「もう大丈夫だ、出口は近い」