후리가나로 읽는 일본 고전
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さんまいつづき
三枚続
泉 鏡花
泉 鏡花의 三枚続(さんまいつづき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 63,572자 · 124화면
十一
」と鯉呑麩の口、蕪村がいわゆる巨口玉を吐く鱸と相似て非なるものなり。
十一
青年はこれに答うる術も知らぬ状に、ただじろじろと後室の顔を瞻ったが、口よりはまず身を開いて逡巡して、
「ええ、からもう、」というばかり、逡巡の上に、なおもじもじ。
「一体何じゃ、内へござる他の方とはちと気風が違っていなさるから、その辺が何となく御身分のある方とはお交際がなさりにくいのじゃ、それも心懸一ツで、の、ああどうともなります。」と念を入れて喋舌れば顔も動くし、白い切髪も動いたのである。
「さようでございましょうか、へい、」といってこの泥に酔ったような、哀な、腑効ない青年は、また額を拭った。汗は流るるばかり、ほとんど取乱した形に見えたので、夫人才子は、さすがに笑止とや思しけん、
「貴方まあお羽織をお脱ぎなさいましよ。」と深切におっしゃりながら、団扇使の片手煽に、風を操るがごとくそよそよと右左。
勿体ない、この風にさえ腰も据らないほど場打のしている者の、かかる待遇に会して何と処すべき。
青年はそわそわしたが、いつの間にか胸紐を外して、その五ツ紋を背後にはらりと、肩を辷らして脱いだのである。