후리가나로 읽는 일본 고전
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さんまいつづき
三枚続
泉 鏡花
泉 鏡花의 三枚続(さんまいつづき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 63,572자 · 124화면
四五軒筋違の向う側に、真赤な毛氈をかけた床几の端が見えて、氷屋が一軒、それには団扇が乗ってるばかり、涼しさは涼し、風はあり、月夜なり。
氷屋の並びに表通から裏へ突抜けた薬屋の蔵の背があって、壁を塗かえるので足代が組んである、この前に五六人、女まじり、月を向うの仕舞屋の屋根に眺めて、いずれも、蹲って雨上りに出た蟇という身で居る。
「え、もし。」
「さようでございますね、」
「どうでしょう、」
と口々にどれが何をいうのか知らず、低声でひそひそ。
「ねえ、おい、」
「どうだろう、」
「そうさな。」
時々吸殻が呼吸をして、団扇が動くわ。
「構わず談じようじゃあねえか、十五番地の差配さんだと、昔気質だから可いんだけれども、町内の御差配はいけねえや。羽織袴で杖を持とうという柄だもの、かわって謂ってくれねえから困るよな。」
「むむ、だが何しろ打棄っちゃあ置かれめえ。」
「もし、確に不可ますまいね。」
ちと老けた声で、
「されば宜しくござりません、昔から申すことで、何しろ湯屋で鐘の音を聞くのさえ忌むとしてござります。」
「そして詰る処、何に障るんですね。」
「いえはじまりは地震かと思うてびくびくしていたんで、暑さが酷かったもんだからね。