후리가나로 읽는 일본 고전
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しゃんはい
上海
横光 利一
横光 利一의 上海(しゃんはい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,628자 · 292화면
」
「うむ、行こう。」と高重はいいながら参木の盃をとって傾けた。
「しかし、いよいよ始まったとした所で、始まったら始まったでどうにかなるさ。そこは支那魂という奴で、ね、君、不思議なもので、僕はこれでも、会社がひっくり返ろうとしているのに、昨夜現像した水牛の写真の方が気になるんだ。」
「それほどの程度で済ませるなら、ここで酒でも飲んでる方がいいでしょう。」
「いや、まアそういってしまっちゃおしまいさ。僕の会社に罷業が起れば、後の会社は将棋倒しだ。僕のこの腕一本は、今の所、支那と日本の実権を握っているのと同じだからね。僕を煽てて酒を飲ましちゃ、国賊だよ。」
「じゃ、もう一杯。」
二人は首を寄せて飲み始めた。高重は片腕を捲くし上げると、盃を舐めながら、ぶるぶる慄えて落ちそうな阿片の丸を睨んでいた。
虫の食った肝臓が皿の上に盛り上って並べられた。阿片の匂いが酒の中へ混って来た。うす鈍い光りを放って寝ていた坊主頭が、煉瓦の柱の角から脱れると、瘤にひっかかって眼を醒した。豆ランプが煤けたホヤの中で鳴り始めた。
「あ、そうだ、君にいうのを忘れていた。」と高重はいうと、突然眉を顰めて黙ってしまった。