일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しゃんはい

上海

横光 利一

横光 利一의 上海(しゃんはい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,628자 · 292화면

아오조라 문고

」

秋蘭は参木を促すと先に立った。二人は街へ降りた。石畳の狭い道路は迷宮のように廻っていた。頭の上から垂れ下った招牌や幟が、日光を遮り、その下の家々の店頭には、反りを打った象牙が林のように並んでいた。参木はこの異国人の混らぬ街を歩くのが好きであった。象牙の白い磨ぎ汁が石畳の間を流れていた。その石畳の街角を折れると、招牌の下に翡翠の満ちた街並が潜んでいた。眼病の男は皿に盛り上った翡翠の中に埋もれたまま、朝からぼんやりと眼をしぼめて、明りの方を向いていた。

参木は象牙の挽粉で手を洗う工人の指先を眺めながら、彼女にいった。

「あなたはこれからどっかへお急ぎになる所じゃありませんか。」

秋蘭は彼の言葉が、何を意味するかを見詰めるように、彼を見た。

「いえ、あたくし、今日はこの足でございましょう?」

「しかし、ここまでいらっしゃれるなら、もうどこへだって大丈夫だと思いますが。どうぞ僕のために御無理をなさいませんように。」

参木は秋蘭が何者であるかを気付かぬらしく装いながら、のどかに風鈴の鳴る店頭へ眼を移した。秋蘭はしばらく彼の横顔を眺めていたが、間もなく、急所を見抜かれた女のように優しげに顔を赭らめて参木にいった。