후리가나로 읽는 일본 고전
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しゃんはい
上海
横光 利一
横光 利一의 上海(しゃんはい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,628자 · 292화면
それもロシアの貴族だぞ。」
どうだというように山口の唇は歪んでいた。この豪傑ならそれは平気なことにちがいない、と甲谷は思って踊りを見た。これはまた、うどんを捏ねているような踊の隙から、楽手たちの自棄糞なトランペットが振り廻されて光っていた。すると突然、山口は踊りの中の一人の典雅な支那婦人を見付けて囁いた。
「あッ、あれは芳秋蘭だ。」
「芳秋蘭って、それや何んだ。」と甲谷は初めて大きな眼を光らせると山口の方へ首をよせた。
「あの女は共産党では、たいへんだ。君の兄貴の高重君はあの女を知ってるよ。」
甲谷が振り返って芳秋蘭を見ようとすると、そこへ、細っそりと肉の緊った、智的な眼の二重に光る宮子が、二階から降りて来て甲谷の傍の椅子へ来た。
「今晩は、お静かだわね。」
「うむ、いま細君の話をしてるところだよ。」と甲谷はいって手を出した。
「まア、そう、じゃ、あたしあちらへ逃げてましょう。」
宮子は身を翻すように、ひらりと盆栽の棕櫚を廻っていくと、甲谷はまた山口の方へ向き返った。
「それで、さっきの死人の話だが、何んだか少し込み入った話じゃないか。」
「死人か。まアまア、それより一踊りして来なさい。