일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しゃんはい

上海

横光 利一

横光 利一의 上海(しゃんはい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,628자 · 292화면

아오조라 문고

すると、彼の身体の中で、秋蘭を愛した記憶の断片が、俄に彼自身の中心を改め始めた。彼は煙に襲われるように、道から外れてひとり隠れた。しかし、また彼は日本街の食糧の断絶を聞いては出かけた。邦人暗殺の流言を聞いては出かけた。暴徒の流れ込んだ形跡を感ずるとまた出かけた。そうして彼はいつの間にか、日本人の外廓に従ってぐるぐる廻り続けている斥候のような自体を感じた。そのたびに、危害を受けた邦人の増加していく話の波が、締めつけられるように襲って来た。

或る日、参木と甲谷はいつもの店へ食事をしに出て行くともう食料がなくなったといって拒絶された。米をひそかに運んでいた支那人が発見されて殺されたという。それに卵もなければ肉もなかった。勿論、野菜類にいたっては欠乏しなければ不思議であった。

甲谷は外へ出ると参木にいった。

「これじゃ、飢え死するより仕方がないね。銀行は有っても石ばっかりだし、波止場に材木は着いても揚げてくれるものはなし、宮子にはやられるし、米も食えぬとなれば、君、こういう残酷な手は、神さまが知っていたのかね神さまが。」

しかし、参木には昨夜からの空腹が、彼の頭にまで攻め昇るのを感じた。