일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しゃんはい

上海

横光 利一

横光 利一의 上海(しゃんはい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,628자 · 292화면

아오조라 문고

果物屋の横には豚屋がある。皮を剥れた無数の豚は、爪を垂れ下げたまま、肉色の洞穴を造ってうす暗く窪んでいる。そのぎっしり詰った豚の壁の奥底からは、一点の白い時計の台盤だけが、眼のように光っていた。

この豚屋と果物屋との間から、トルコ風呂の看板のかかった家の入口までは、歪んだ煉瓦の柱に支えられた深い露路が続いている。参木と逢うべきはずの甲谷はトルコ風呂の湯気の中で、蓄音器を聴きながら、お柳に彼の脊中をマッサージさせていた。お柳は富豪の支那人の妾になりながら、この浴場の店主を兼ねた。勿論、お柳は客の浴室へ出入すべき身ではない。だが、彼女の好みにあった客を選ぶためには、番号のついたその幾つもの浴室を遊ばせておくことは不経済には相違ない。

お柳は客の浴室へ来るときは前からいつも、身体いっぱいに豊富な石鹸の泡を塗っていた。マッサージがすむと、主人は客の身体に石鹸を塗り始めた。――間もなく二人の首が、真面目な白い泡の中から浮き上るとお柳はいった。

「今夜はどちら。」

甲谷は参木と逢わねばならぬことを考えた。

「参木が突堤で待ってるのだが、もう幾時です。」

「そうね、でも、抛っといたって、あの方こちらへいらっしゃるに違いないわ。