후리가나로 읽는 일본 고전
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しゃんはい
上海
横光 利一
横光 利一의 上海(しゃんはい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,628자 · 292화면
一九
ところが、こんどの奴だけは、いくらにやにやしたって落ちないんだ。こうなると、こっちが正義に打たれて、もう一度にやにやとは出来ないからね。どうも日本人という奴は、正義に脆くて軽佻だよ。君、支那人のように嘘つくことが正義になれば、もう此奴はいつまでたったって、滅びやしないよ。あらゆるものを正義の廻転椅子に乗せて廻すことが出来るんだ。いったい、世界にこんな怪奇な国ってどこにある。」
高重は年長者の自由性のために、二人の前でだんだん興奮し始めた。参木は高重の話そのものよりも、今は自分の年齢の若さが、これほども年長者を興奮させ得る材料になりつつあるという現象に、物珍らしい物理を感じて来た。
一九
海港からは銅貨が地方へ流出した。海港の銀貨が下り出した。ブローカーの馬車の群団は日英の銀行間を馳け廻った。金の相場が銅と銀との上で飛び上った。と、参木のペンはポンドの換算に疲れ始めた。――彼は高重の紹介でこの東洋綿糸会社の取引部に坐ることが出来たのだ。彼の横ではポルトギーズのタイピストが、マンチェスター市場からの報告文を打っている。掲示板では、強風のために米棉相場が上り出した。