후리가나로 읽는 일본 고전
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ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
中井 正一의 中井正一評論集(ちょうさきかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,229자 · 256화면
山本さんは、いつ思いだしても、夢ではないかと思われる美しい童話の世界だったと思いかえしている。そして、それをいかに演劇の世界に生かすべきか、または、この世界を知ったものが、いかに演劇の中で「生きていく」べきかを思い悩んでいる。
まことに、ワイルドの言葉のように、
「今、見ていることが、いっとう神秘だ」
と思われる瞬間がある。神秘と思えるほどあざやかな現実が突如眼前にあらわれることがある。山本さんの場合も自然を通して認識の達しない深みにおいて、自分自身にめぐりあっているのではあるまいか。
それは、逆説的にいえば、また同時に、そのめぐりあったとは、その自分に袂別し、自分と手をわかち、新しい未来の中に、または永遠の中によろけ込む自分の中に見いだす新鮮さに身ぶるいを感触したことなのかもしれない。
自然はときどき、自分に、そんな飛躍をあたえてくれるスプリング・ボードとなってくれることがある。
「袂別する時に、初めて、ほんとうに遇えたのだ。」といえるような弁証法的な自分への対決を、自分に強いる時がある。
「美のもろさ」はそれである。美は、飛んでいく鳥が、目をかすめるほど、たまゆらを閃くものであるというのはそれである。