후리가나로 읽는 일본 고전
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ちょうさきかん
中井正一評論集
中井 正一
中井 正一의 中井正一評論集(ちょうさきかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 129,229자 · 256화면
例えば、ギリシャ民族は、自分たちの悲しみを表わすのに、後にいわれるところの、運命悲劇のように、その運命を耐えきる、その忍耐の男らしさ、その強さなどのものが、だんだんギリシャ悲劇の特徴となってきたのである。例えば、エスキロスのプロメシウスの物語のように、人類に火を与えたがゆえに、自分はジュピターの怒りにふれて、大きな岩に自分の体を鎖でしばりつけられ、日ごとに、大きな鷲に自分の心臓をくちばしで噛みとられるというのである。この悲劇にもせよ、人類のために自分にふりかかる苦しみを耐えきっていくあえぎ、しかも、声を出さずにそれを耐えきっている姿、これが、ギリシャの芸術の一つの姿を形づくっているのである。
また、ギリシャ彫刻の、ラオコーンの像を、二人の子どもと共に、蛇に巻きつかれながら、全身の力をこめて耐えているあのすばらしい彫刻を見よう。あのラオコーンの、口をかすかにあけて、耐えきっている姿、その肉体の堂々たる美しさ。これは有名な、古今を貫いての傑作といわれているのであるが、あのかすかに開いている口が、うめき声をあげているか、いないかについて、ドイツのレッシングと、ウィンケルマンは、いろいろと論争しているのである。