후리가나로 읽는 일본 고전
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『ケプロン・くろだのこうそう』について
中谷宇吉郎集 第八巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第八巻(『ケプロン・くろだのこうそう』について)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,890자 · 178화면
『ケプロン・黒田の構想』について
黒田構想
黒田構想
一八六八年は、日本が中世の封建制度から脱却して、近代世界へはいった年として、日本の歴史の上で、一番重要な年である。われわれは、これを明治維新といっている。
明治政府が、その創設と同時に着眼したのは、北海道である。北海道は、その他の日本全土の三分の一の面積をもつ大きい島であって、当時はエゾと呼ばれていた。このエゾの島は、全島が千古の密林におおわれ、沿岸の海は豊富な魚で満ちていた。地下資源もきわめて豊かと推察された。
後の黒田長官は、明治三年(一八七〇年)に北海道開拓次官に任命されたが、彼は、当時の日本の三分の一に当る、この広漠かつ未開の土地の開発に、まったく新しい構想をたてた。それは範をアメリカの開発に求めたことである。百年前のアメリカは、まだ東部だけに限られていた国で、中部および西部は、開発途上にあった。その活溌な開発様式を、北海道に導入する計画をたてたのである。
明治三年に、彼はこの地位につくや、直ちに訪米の案をたて、翌年の明治四年(一八七一年)に、自らアメリカへ渡った。当時、彼は三十一歳であった。この若い政治家は、ときの大統領グラントに会い、自分の構想を打ち明け、しかるべき人の推挙を頼んだ。