후리가나로 읽는 일본 고전
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『ケプロン・くろだのこうそう』について
中谷宇吉郎集 第八巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第八巻(『ケプロン・くろだのこうそう』について)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,890자 · 178화면
鰊
考えてみれば、少し気の毒な気もする。
こういうことをいっても、何もアメリカ人の勤労をわらうわけではない。日本人が、食物を人体の燃料として生産を上げ、アメリカ人が山うどの香気を解するところから、人間の幸福が生れるのではなかろうか。それはかなりむつかしいことではあるが、不可能とは考えられない。山を拓いたところに山うどを栽培した話などが、案外こういう問題の解決に参考になるような気がする。
鰊
北海道はもう鰊も大分終りに近づいた頃であろう。北海道の食物の中で、一番美味しいものといえば、けっきょく鰊に落ち着くのではないかと思う。
東京などでは、鰊といえば、およそ不味いものの代表のようになっているが、あれは配給制度から受けた悪名で、鰊の罪ではない。鰊の味は、とくに鮮度によって、ひどくちがうので、北海道の鰊は、けっきょく北海道でなければ味わえないのである。
ところがアメリカでは、案外に美味い魚が食べられる。冷凍食品が普及しているお蔭である。肉の方は、どうも冷凍は有難くないが、魚の方は案外にいい。初めは食料品店の冷凍魚などは、大いに軽蔑していたが、料理法を少し工夫すると、なかなか美味いものがあるので、この頃は少し見直している。