후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
岸田 国士의 光は影を(ひかりはかげを)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,262자 · 276화면
二人の女は、こもごも語つた。
「ご家庭のことは、かねがね菊ちやんから伺つておりました。ことに、お兄さまに最近お目にかゝつたなんて、それとなく話していたようですわ。まつたくこういう商売にはもつたいないくらい純情な子で、ご存じかどうか知りませんけど、以前から想つている一人の男のために、尽せるだけ尽している様子は、みていて、気の毒なようでもあり、まつたく、そう言つちやなんですけど、じれつたいほどでしたわ。ねえ、ツタちやん」
「ほんと……相手はそれをいゝことにしすぎてたわ」
「こゝへ来たのは、その男とじやないんですか」
と、彼は、いぶかしげにたずねたが、すぐにヘマな質問をしたということがわかつた。果して、女二人は顔を見合わせて、意味ありげに笑い、
「あら、こゝへはたゞ、みんなで遊びに来ただけですわ。べつに、そんな意味はなかつたんですのよ」
と、若い方の女が弁解するように言つた。
「菊ちやんが入れあげてた男つていうのは、ピイピイの会社員で、旦那ともいえないようなひとなんですよ。でも、今度のことは、その男とまつたく関係がないとはいえないね」
年嵩の方が、わけ知り顔に呟いた。