일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひかりはかげを

光は影を

岸田 国士

岸田 国士의 光は影を(ひかりはかげを)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,262자 · 276화면

아오조라 문고

ある教授は、彼の熱心さに打たれて、いわゆる養蜂家と称せられる著名な人物に彼を紹介しようと申し出たくらいである。彼はよろこんでその申し出をうけいれた。

彼の読書は、もともと気まぐれで、必ずしも系統立つたものではなく、また、一定の範囲を厳重に守るという性質のものではなかつた。時としては、探偵小説に飛びつき、時としては、文豪誰それの施行記で道草を喰うこともあつた。しかしながら、彼は一歩一歩、この図書館通いで、自分の道がひらかれて行くような気がした。

彼の関心が、ようやく蜜蜂からはなれて、バラの栽培に移ろうとした頃、毎週一度は手紙の往復を欠かさなかつた小萩から、やゝ恨みがましい文句をならべた便りが来た。

とうとう四月になつてしまいました。そんなにお出かけになるのがたいへんなことかしら、と、今日も、雪どけの道を、駅の方へ歩いて行つてみました。

待つことに慣れて、山の春は、まだその気配さえもみせませんのを、べつだん、待ち遠しいとも思いませんけれど、あなたのお顔がこんなにも長く見られないということは、どうも不思議と申すよりほかございません。ご病気でもなすつていらつしやるんではありますまいか。