후리가나로 읽는 일본 고전
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ちからもち
力餅
島崎 藤村
島崎 藤村의 力餅(ちからもち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 65,974자 · 130화면
先生の函館時代はずいぶんさみしかったようですが、しかしその六年の間に先生がいろいろやってみたことは、それから江戸に出てもっと大きな舞台へ乗り出して行った時の役に立ちました。病院や医学所を建てたことでも、薬草園を開いたことでも、木の苗を移し植えたことでも、牧畜養蚕疏水工事の監督でも、何一つむだになるものはなくて、それがなにかしらほかの仕事をする時の役に立ちました。どうでしょう、先生は自分のしくじりまでも役に立てることを知っていましたよ。これこそほんとうの「経験」というものでしょう。
江戸に召しかえされてからの先生は昇平校という名高い学校の頭取を命ぜられ、上士の位に進み、さらに鑑察といってだれでもうらやむ重い役目をつとめることになりました。そればかりではありません、当時は諸外国の軍艦や商船がだんだんこの国の港に集まって来るようになりまして、日本国じゅう大さわぎの時でしたから、その談判にあたる外国奉行は勇気のある人でなければつとまりません。先生は一番最後にそのむずかしい外国奉行を引きうけ、徳川の大身代を引き回した人の一人でした。
さて、明治の御代となってみますと、栗本先生たちが新しい日本のためにいろいろしたくをしておいたことが、あとになってわかってきました。