후리가나로 읽는 일본 고전
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ちからもち
力餅
島崎 藤村
島崎 藤村의 力餅(ちからもち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 65,974자 · 130화면
三 くり飯の好きな橘翁さま
オヤ、さかんな鈴の音もしますよ。それがこの谷底へ活気をそそぎ入れるように聞えてきていますよ。
「チリンチリン、チリンチリン。」
夏のさかりのことで、白い着物に白いうしろはち巻き、檜木笠を肩にかけ、登山のつえをついた御岳参りの人たちが、腰の鈴を振り鳴らしながら、威勢よく町へくりこんでくるところでした。
三 くり飯の好きな橘翁さま
わたしは姉の家の入口ばかり皆さんにお話しして、まだ奥のほうをお目にかけなかった。この高瀬の家では、先祖の中に橘翁さまという人がありまして、毎年の忌日にはかならずその人の画像の掛物を取り出し、それを奥の床の間の壁に掛け、その人の好物であったというくりめしを供えるとか。この橘翁さまが高瀬の家に伝わった薬を造りはじめた人です。
橘翁さまはかなり遠い先のことを考えておいた人とみえます。そのことをここにすこしお話ししてみれば、もともと高瀬の家の先祖は代々木曾福島のお関所番をつとめた武士であり、高瀬の兄(姉の夫)の父親の代には砲術のご指南番(指導の役)までしてお関所を固めたもので、したがって部下に使われる人たちもすくなくなかったのですが、そういう身分の低い士族は多く貧しかったのです。