일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はるかなたび

原民喜戦後全小説

原 民喜

原 民喜의 原民喜戦後全小説(はるかなたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 60,577자 · 124화면

아오조라 문고

写真

と妻は晴れ晴れと云うのであった。――死ぬる六日前のことであった。

写真

その写真はいくつ位の時のものであろうか、娘の時撮ったものには違いないのだが、不思議に変らぬ一つの相を湛えていたし、妻の顔というものは時にさまざまに変っていたような気もするが、やはり一つを貫いて流れるものがあったらしい。最近の写真とても無かったので、仏壇のほとりにその写真を飾った。見れば無邪気な表情のなかにも、神経質らしい閃きがあった。義母も一枚その複製が欲しいと云うので、街の写真屋に持って行って頼むと、期日は請合かねるが一ヵ月もしたら来てみてくれと云った。

その後一ヵ月もたったが写真屋の前を通れば大概戸を鎖めているのであった。私はふとあの写真が紛失するのではないかと不安になった。ある朝思いたって行ってみると、今年中は出来ないと写真屋の返事であった。それで、一まず写真を返してもらった。オーバーのポケットに入れて、急いで家に帰ると、早速とり出して眺めた。すると、その写真は長い間不自由な場所にいて漸く帰って来たような、吻として多少呼吸困難を訴えているような、病み上りのいじらしい姿に見えるのであった。