일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はるかなたび

原民喜戦後全小説

原 民喜

原 民喜의 原民喜戦後全小説(はるかなたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 60,577자 · 124화면

아오조라 문고

米

溜息

真暗な列車は真暗なところを走りつづけて行った。

米

もう都会からは米というものが姿を消して、その味も忘れられている頃のことであった。彼は電車の中で二人の女が、こんなことを云い合っているのを耳にした。この頃では素人の女でも月に米一斗あてがってもらえば喜んでお妾さんになるそうです。

それから彼はある夜、駅のベンチに寝そべっている酔ぱらいの老人がこんなことを喚いているのをきいた。俺には妾が四人あるんだぞ。――その時、彼は妾四人という言葉ですぐ米四斗を思い浮べた。

痩せ細った彼はある日、闇市の食べもの小路に這入って行って見た。半びらきになっている扉の蔭から、テーブルの上にある丼の白米の姿がふと彼の眼に灼きつくように飛込んで来た。その瞬間、彼は何ともいえぬ羞恥感に全身がガタガタ顫えそうになるのであった。

溜息

列車が京都に着いたのは夜半だったが、ホームの側の窓はどの窓も申合せたように、ぴったり閉ざされていた。私の席のところの窓は木の窓だったので外の様子は見えなかったが、間もなく外からガタガタと揺さぶる音がきこえ、忽ちそれは乱打となり、あけろ、あけろ、あけろ、と叫喚しだした。