후리가나로 읽는 일본 고전
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やまとこじふうぶつし
大和古寺風物誌
亀井 勝一郎
亀井 勝一郎의 大和古寺風物誌(やまとこじふうぶつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,647자 · 215화면
虚空蔵菩薩
古寺巡礼の玄人にはなりたくないものだ。法輪寺をみることが、即ち私に初心を思い出させるというわけである。
――昭和十七年秋――
虚空蔵菩薩
南にひらいた山門を入ると、右に重層の金堂があり、左に三重の塔を仰ぐ。塔と金堂の間を北へすすむと講堂があり、講堂の右側には鐘楼がある。廻廊こそないがこの配置は法隆寺と全く同一である。しかし寺域は法隆寺の十分ノ一ぐらいのものであろうか。前述のごとく、金堂も講堂も名ばかりと云っていいほど荒れ果てている。寺域を囲む築地もむろんわずかしか残っていない。松の大樹と雑草につつまれて蒼然たる有様である。
金堂の内部には本尊の薬師如来坐像を中心に、弥勒、吉祥天、毘沙門、地蔵の仏体が並んでいるが、四躯とも平安時代の木造である。装飾らしいものは何もない。冷い石畳の台座の上に、わずかに風雨をしのぐと云った有様でそっけなく安置されてある。本尊の薬師如来は、飛鳥時代の鳥仏師作と伝えらるる木造のみ仏であるが、その両眼が真白い。瞳もなくただ真白い眼というものは不思議だ。彩色が剥脱して、底の白い色のみが残ったのだという。法隆寺金堂の釈迦三尊とちがって、木造の故か、鳥の作としても柔い感じを与えられる。