일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やまとこじふうぶつし

大和古寺風物誌

亀井 勝一郎

亀井 勝一郎의 大和古寺風物誌(やまとこじふうぶつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,647자 · 215화면

아오조라 문고

が、即ち仏の仏たる所以がある。人間の願と仏の慈心の相寄る刹那であり、すでに祈念の事に属する。かかる光りのみ仏を現出せしめた祈念を私は歴史の上に辿ってみたい。

*

前述のごとく薬師寺はもと天武天皇勅願の大寺である。日本書紀によれば天皇の九年冬十一月「癸未、皇后体不予したまふ。則ち皇后の為めに誓願ひて、初めて薬師寺を興つ。仍りて一百の僧を度せしめたまふ。是に由りて安平たまふことを得たり」とある。即ち皇后御病気平癒を願って建立された寺であるが、忽ち霊験あって皇后は御恢復になった。叡感のあまり薬師三尊を鋳造されたと伝えられているのである。皇后は後の持統天皇である。

然るに薬師三尊の鋪金未だ遂げぬうちに、朱鳥元年九月丙午、天武天皇は浄御原宮に崩御された。持統天皇はその御願を継いで即位二年無遮の大会を設け給い、同十一年「癸亥、公卿百寮、仏眼を開はしまつる。会を薬師寺に設く」(書紀)。ここに薬師三尊は天武天皇発願されてよりおよそ十八年にして完成したわけである。しかし薬師寺の諸堂伽藍の工が一応整ったのは次の文武天皇即位二年であり、造薬師寺司を置いて全く完備するには更に十年の歳月を要したのであるから、前後実に三十年に近き歳月を、三代の天皇が相継ぎ完成に力をそそがれたのである。