후리가나로 읽는 일본 고전
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やまとこじふうぶつし
大和古寺風物誌
亀井 勝一郎
亀井 勝一郎의 大和古寺風物誌(やまとこじふうぶつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,647자 · 215화면
不空羂索観音
むろん東大寺はその後重なる災禍の後再建されて、江戸時代のものが漸くいまに残っていることは前述のとおりである。当初の壮麗を慕って、幾度かこれを再建補修した人々の信心を私は有難く思うけれど、昔日の面影はうかがうべくもない。治承四年十二月二十八日をもって一切は終ったのである。御夢の跡に佇みつつ、天平の開眼の日と、治承の寂滅の日と、このたった二日間を、私は千二百年の歳月の上に偲ぶのである。
――昭和十七年秋――
不空羂索観音
大仏殿の前をよぎって手向山八幡宮への坂路を登って行くと、その中腹を左へ入ったところに有名な三月堂がある。この辺は杉の大樹が鬱蒼とそびえていて、同じ東大寺の境内でも底冷えがするほど涼しい。御堂の両側は鎌倉時代につぎ足した礼堂になっており、北面は壁、東側は手向山の崖に接しているので、堂内は非常に暗い。西方からの光りだけがわずかに群像を照らし出す。周知のごとく、東大寺を襲った幾たびかの災禍を免れて、いまになお天平の姿をとどめる唯一の御堂である。天平五年聖武天皇が良弁僧正に勅して建立せしめ給うところと伝えらるる。一に金鐘寺または羂索院とも呼ぶ。