후리가나로 읽는 일본 고전
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いえ
家
島崎 藤村
島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,411자 · 285화면
時にはそれが病的に聞えた。すこしも静止していられないような姉の様子が、何となくお雪には気づかいであった。お種は狭い町中の住居をめずらしく思うという風で、取散した勝手元まで見て廻ろうとするので、お雪はもう冷々していた。
姉を案内して、三吉は二階の部屋へ上った。日中の三味線の音が、乾燥いだ町の空気を通して、静かに響いて来た。
「姉さん、東京も変りましたろう」
こういう弟の話を、お種は直に吾児の方へ持って行った。
「今度、出て来てみたら、正太の家には妙なものが掛けてある。何様とかの御護符だげナ。そして、一寸したことにも御幣を担ぐ。相場師という者は皆なこういうものだなんて……若い時はあんな奴じゃなかったが……」
「しかし、正太さんはナカナカ面白いところが有りますよ。ウマくやってくれると宜う御座んすがネ」
「まあ、彼は、阿爺さんから見ると、大胆なところが有るで――」
お種は言い淀んで、豊世から聞いた正太と他の女との関係を心配そうに話した。
「アア向島の芸者のことですか」
「それサ」
「へえ、豊世さんは心配してるんですかネ。そんな話は、疾くにどうか成ったかと思っていた」
「ところがそうで無いらしいから困るテ……豊世もあれで、森彦叔父さんなら何事でも話せるが、どうも三吉叔父さんは気遣いだなんて言ってる」