일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いえ

家

島崎 藤村

島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,411자 · 285화면

아오조라 문고

こうして三吉は復た名古屋行の汽車に揺られて行くように成ったのである。彼が森彦の旅舎へ着いたのは、日暮に近い頃であった。

東京から見ると暑い空気の通う二階の窓のところで、兄弟は正太の病状を語り合った。病院の方へはお種も来ているとのことであった。森彦は片端から用務を処理するような口調で、橋本の姉が近年にない静粛な調子の人であることや、幸作からも便りがあって、もし彼の行商中に万一の事でもあったら、死体は名古屋で焼くように、そして遺骨として郷里の方へ送るように、と頼んで来たことなぞを話した。

「いかに言っても、これは早手廻しだ――しかし、好く書いてある」

と森彦は幸作からの書面を弟に見せて、高い調子で笑った。

翌朝、三吉は兄に伴われて病院の方へ行った。玻璃戸のはまった長い廊下に添うた二階の一室に、橋本正太とした札が掲けてあった。二間つづきに成って、一方に窓のある明るい室が患者の寝台の置いてあるところ、その手前が看護するものの部屋であった。そこで三吉は、お種や豊世とも一緒に成った。

正太は、叔父達の来たことも知らずに、暗く黒ずんだ顔を敷布に埋めながら眠っていた。