일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いえ

家

島崎 藤村

島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,411자 · 285화면

아오조라 문고

お雪は二人の話を聞きながら、白足袋を穿いた。「私が留守に成ったら、父さんも困るでしょうから、お俊ちゃんにでも来ていて頂くつもりです」と彼女は言った。そのうちに仕度が出来た。お雪は夫や正太と一緒に旅立の茶を飲んだ。

「種ちゃんにも、一ぱい飲まして」

とお雪は懐をひろげて、暗い色の乳首を子供の口へ宛行った。お延は車宿を指して走って行った。

甥に留守を頼んで置いて、一寸三吉は新宿の停車場まで妻子を送りに行った。帰って見ると、正太は用事ありげに叔父を待受けていた。

「正太さん、君はまだ朝飯前じゃなかったんですか。僕は言うのを忘れた」

「いえ、早く済まして来ました」

「めずらしいネ」

「私のような寝坊ですけれど、めずらしく早く起きました。下宿の膳に対って、つくづく今朝は考えました……なにしろ一年の余にも成るのに、未だこうしてブラブラしているんですからネ……」

正太は激昂するように笑った。暗い前途にいくらかの明りを見つけたと言出した。その時彼は叔父の思惑を憚るという風であったが、やや躊躇した後で、自分の行くべき道は兜町の方角より外に無い――尤も、これは再三再四熟考した上のことで、いよいよ相場師として立とうと決心した、と言出した。